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コラム市民講座20(9月18日)〜竹村牧男先生編

仏教の生死輪廻観――阿頼耶識を中心に (要旨)

 仏教では、地獄ないし天上の六趣(六道)を経めぐるという、生死輪廻があると説く。その仕組みは、生有・本有・中有・死有の四有の説や十二縁起説によって説明された。その背景には、善因楽果・悪因苦果の行為(業)の法則があるとされた。一方、仏教は常住で不変で主宰者であるような我の存在は否定した。では、無我なのにしかも生死輪廻するのは、どのようにしてなのであろうか。この問題は、唯識学派が提示した意識下の阿頼耶識の説によって解決される。刹那刹那生滅しつつ相続される阿頼耶識に、行為の情報が貯蔵されることによって、過去が消えても未来にその影響力を及ぼしていく仕組みが解明されたのである。

東洋大学学長 竹村牧男

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