1月28日(日)市民講座@横浜弘明寺本堂
本年度1月の講座は「日本人の死生観」がテーマです。統合医療のテーマとして医療体系や、その組み合わせのみが論じるられる事が多くみられますが、統合医療を考え取扱っていくためには、一人一人が置かれた文化や慣習、宗教的な背景を無視して対応してはならない事を忘れててはいけません。日本で宗教を聞く事はタブーされ、多くの方が無宗教であるとの返答を得る場面が多く有ります。しかし、日本には何気無い日常に神道や仏経、儒教の精神が深く根付いている事を自覚しなくてはなりません。奈良が都の頃には日本人の中、自然への畏敬や感謝の慣習はしっかりと確立していました。大自然も人間もそれ自体が全ての一部でると考える日本人の自然観は古事記にもみられ、世界的にも稀なる文化を形成してきたのです。今回講演頂く小野先生は自身の体験から神職になられた方です。日頃の無事平穏に感謝してきた日本人の生活観は死生観にも独特な文化を築いてきました。〜自然〜は仏経に由来する「自ずから然り」が語源とされ、英語で表現されるnatureとは少し異なる意味を含有します。「自ずから然り」、時間は全てに等しくながれ、生まれ滅していく。つまりは、自然は人間がコントロールできるものでは無いという意味が日本語には含蓄されています。この摂理が生き物にも等しく流れ、「死」を扱う医療が不死を取扱うことでは無く、一人一人の在り方が生き生きとしたものになる様、統合医療が生かされれば幸いです。この講座では、その是非に答えを出すものでは無く、その可能性を探る時間になれば幸いです。また、それが統合医療の役割とも考えております。
統合医療は西洋医療を否定するのもではなく、その技術や知識をも最大限に活用する医療体系です。「様々な医療」体系を正しく理解し、その可能性を統合医療の中に見出しててみまんせか?ぜひ多くの方のご来場お待ちしております。
日 程:1月28日(日)13:00〜14:00
会 場:弘明寺観音 京急弘明寺駅下車徒歩1分 http://www.gumyoji.jp/accessmap/index.html
講 師;小野善一郎先生(湯島天満宮権禰宜、国学院大学・東洋大学講師)
テーマ:古事記にみる日本人の死生観
会 費:無料(直接会場にお越し下さい)
主 催:NPO法人 統合医療塾
共 催:真言宗 病苦研究会
問合せ:真言宗病苦研究会本部事務局 弘明寺内 045-711-1231
ご案内
日 程;4月8日(金)川嶋朗先生